名前の由来
りんごには「和りんご」と「西洋りんご」の二種類があります。(和りんごとは・・・江戸時代に中国から入ってきた、甘みのある小さなりんごのこと。江戸時代にはお菓子代わりに食べたといわれます。)明治に入り、西洋りんごが入ってくると和りんごは徐々に少なくなり、今ではほとんど作られていません。和りんごは”林檎”という漢字と一緒に日本に入り、利牟古(りむご)と呼ばれました。それが享保年間になってはじめて「りんご」と和名がつけられるようになりました。今では、大きな西洋りんごの本格的栽培と品種改良が進んだ結果、りんごと言えばこ の西洋りんごをさすようになったのです。ちなみに、りんごはバラ科の落葉高木で、春にはピンクがかった白い五弁の花をつけます。

蜜りんごの正体
今では蜜入りりんごが当たり前のようですが、蜜の正体とはなんでしょう・・・。「りんご物知りガイド」によると、そのカギを握るのは「葉っぱ」の部分でした。葉っぱで作られたデンプンがソルビトールという糖に変化し、果実に運ばれ、蓄積されることによって甘みが増すそうです。日光を多く浴び、葉も多く、色づきがよいりんごほど甘みがあるといえます。葉っぱで作られたソルビトールの量が多いと、果実に運ばれてから、水や養分の通路である維管束から外にあふれ出てしまいます。この細胞の隙間いっぱいに蓄積されたりんごが「蜜りんご」と言われるものです。完熟りんごの印ですね!
